はやしがいと

林垣内古墳

 吉野川流域ではもっとも奥に位置する古墳のひとつで、この地域では既に消滅してしまった古墳(六軒町1号墳、2号墳)を入れても4基しかありません。今回は知り合いの方に案内していただき見学できましたが、少し分りづらいかと思います。古墳は封土がかなり流出し、天井石も露出しています。石室内の保存状態はまずまずの状態です。石材は天井石と奥壁以外は吉野川でとれる緑泥片岩が用いられており、雰囲気があり吉野川流域の歴史文化に興味のある方にとっては見ておくべき古墳かと思います。 

おすすめ度(☆3.5)

★所在地:吉野町上市字林垣内

★墳形:不明(上市の町並みと、すぐ前を流れる吉野川を見下ろす丘陵の南斜面に位置するが封土がかなり流出し天井石が露出している)

★石室:南に開口する片袖式横穴式石室(全長46m、玄室長2.7m、幅1.4m、高さ1.2m、羨道長1.9m、幅0.8m)

★棺:不明

★出土遺物:不明

★築造年代:7世紀

★発掘調査:未 

 

【参考資料】

・日本の古代遺跡 奈良南部 保育社

・奈良県遺跡地図 第3分冊 奈良県教育委員会

・大淀町文化財調査報告(平成19~22年度) 大淀町教育委員会

 

行き方