つかひら

塚平古墳

 

 岩屋集落の北東、標高320mの尾根上に立地する古墳です。一辺16m前後の方墳で、横穴式石室は花崗岩の切石を巧みに組合わせ、優美な石室に仕上げられています。構造は天理市の峯塚古墳より簡略化が進んだ時代のもので7世紀後半の築造と考えられています。

おすすめ度(☆4.5

★所在地:天理市岩屋町字谷山

★墳形:方墳(一辺約16m前後、復元高さ約5m?)

★埋葬施設:横穴式石室(現状長約5.5m、幅約2.1m、高さ1.7m)羨道部を欠いた形でj残っているが本来は葛城市の神明神社古墳のような前面に墓道を持つ無袖式の石室の可能性がある。南側に開口しています。

★出土遺物:不明

★築造年代:7世紀中頃

★発掘調査:未

★被葬者:不明 

 

【参考文献】  

・大和の古墳を語る(泉森皎氏ほか)

・天理の古墳100(天理市教育委員会) 

 

行き方

かなり見つけるのが難しい古墳ですが、自分で見つけた時の感激は古墳探索マニアにしかわからない素晴らしい感動です。こんな高所にこんな優美な巨石の切石の古墳があるなんて・・・うれしくなります。平野部での切石石室と違い周囲のワイルドな景観と相まってその美しさを一層引き立てています。但しリスク大、冬場は周辺が猟場になり危険です。避けてください。(私も一度、猟場と知らずに行って猟師の方に注意されました。)