いわやおおつか

岩屋大塚古墳

 名阪国道の側道の整備時に墳丘の南側が真っ二つに削られてしまいました、残された墳丘もかなり削平されています。後円部の埋葬部が存在したと思われる箇所も、写真のように完全に破壊されており、恐らく石材は小石をのぞいて全て抜かれていると思われます。又、前方部にも横穴式石室が存在したという記録がありますが、今の姿を見ると、とてもそんな大型石室があったとは信じがたい状況です。  

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:天理市岩屋町・櫟本町

★墳形:前方後円墳(現状、全長76mであるが墳丘図を見ても分かるように、かなり削平されており本来は100mを超える規模であったと思われます。)後円部径60m ,高さ6.5m ,前方部幅42m 、高さ約3m)2段築成、前方部を東に向ける。葺石あり。

★埋葬施設:埋葬施設が「奈良県前方後円墳集成」に後円部と前方部の2カ所あると記載されていますが詳細は不明。後円部→横穴式石室(規模不明)。前方部→横穴式石室(花崗岩の切石)全長16m、幅3.6m以上、羨道部幅1.5m。組合式石棺(凝灰岩)

★出土遺物:須恵器、瓦器、土釜

★築造年代:6世紀前半。

★発掘調査:1966年

★被葬者:不明 

 

【参考文献】

・天理の古墳100(天理市教育委員会)          

・奈良県前方後円墳集成

 

行き方