オセ山古墳(マラ塚古墳)

 国史跡の塩塚古墳の北東方向に約100mのこんもりした森がオセ山古墳ですが、案外知られていない古墳と思います。私も危うく通り過ぎてしまう所でした。測量調査の結果では全長65m、西側に短い前方部がつく帆立貝形式の前方後円墳の可能性があります。今は前方部は消滅し、後円部だけが残っています。後円部を巡る周濠(幅5m前後)は比較的形がよく残っており、民家のある場所を除き観察出来ます。別名、ゲンオ塚ともマラ塚古墳とも呼ばれています。

おすすめ度(☆3.5) 

★所在地:奈良市歌姫町宇平山

★墳形:前方後円墳?(現存全長65m)後円部径43m、高さ5m、前方部(消滅)を西に向ける。周濠あり。葺石、埴輪あり。後円部2段築成。

★埋葬施設:不明

★出土遺物:不明

★築造年代:古墳時代中期?

★発掘調査:測量調査のみ

★被葬者:?              

 

 【参考文献】

・ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群(今尾文昭氏)

・遺跡データベース  奈文研

・大和国古墳墓取調書(野淵龍潜氏編)

 

行き方