シズカ塚古墳

 山町集落の東南の台地上につくられた方墳で、今は不定形な墳丘になっています。付近に規模は違いますが、同じ方墳である帯解黄金塚古墳もあることから、中身が気になるところですが調査は測量以外は行われていません。シズカ塚古墳については、野淵龍潜『大和國古墳墓取調書』で「字シツカ塚ト云フ 其形三段ニ築キ陵墓ノ形状ヲ具フ 村人ノ所傳二由レハ「シツカ」ハ「スズカ」ノ訛傳ニシテ 即チ高市皇子ノ御子鈴鹿王ノ墓ナリト(中略)天平十七年九月ニ薨セリトアリテ葬所ヲ記サスト雖モ 今本塚ノ結構ヨリ考フルモ決シテ普通ノ墳墓トハ難認 所傳ノ説信ニ近キカ如シ」と記されています。見学は自由に出来ますが雑草が生い茂り夏場はおすすめできません。

おすすめ度(☆2.0)

★所在地:奈良市山町

★墳形:方墳(東西約17m、南北16m、高さ2m)

★埋葬施設:不明

★出土遺物:不明

★築造年代:不明

★発掘調査:未 

★被葬者:不明  

 【参考文献】 

・奈良市史

・大和國古墳墓取調書

 

行き方