けんじょうづか

剣上塚古墳

 出土した剣菱形杏葉、短甲の形態や須恵器等から5世紀中葉~後半の築造と考えられ、平群町では一番古い古墳です。埋葬形式は竪穴系横口式石槨で初期の横穴式石室への導入直前の過渡期的な様式です。墳丘の西側に回り込めば墳頂部にも上れますので墳丘図など見ながら自分なりに円墳か前方後円墳か思いをめぐらせるのもいいかもしれません。

おすすめ度(☆3.5)

★所在地:生駒郡平群町若井

★墳形:※円墳(径23m、高さ約5.5m以上)。

埴輪あり※周辺地形が改変されており前方後円墳の可能性もあり。     

★石室:東西方向の竪穴系横口式石槨で西に開口する。近世の開墾で上部を削平されている。

★棺:船形刳抜木棺(長さ3.1m、幅0.9m)遺体の頭部から胸部、腹部にかけて水銀朱が厚く散布されていた

★出土遺物:ガラス玉、金銅製金具や鉄鏃の細片、杏葉、三角板鋲留短甲、鉄鉾、鉄鎌、

★築造年代:5世紀中葉~後半

★発掘調査:2006年。200年以上前にも発掘され、甲冑や戦具が出土し、墳頂より板石が一枚出土したという伝承がある。

★被葬者:?

 

【参考文献】

・日本の古代遺跡 奈良北部(前園実知雄氏)

・へぐり古墳案内(平群町教育委員会) 

・観光ボランティアガイド養成講座 見学資料.04 (平群町教育委員会)

・ふるさとへぐり再発見(平群町教育委員会)

 

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