みやす塚古墳

  室宮山古墳の東400mに位置する楕円形状の古墳です。この古墳については殆ど資料らしきものが無く、実態がよくわかりませんが、「御所市史」に掲載されていますので原文のまま紹介すると

 

「発掘調査によって明らかになったことは、墳丘の頂上部で方形にめぐる円筒埴輪列があり、それに混ざって、きぬがさ形埴輪や楯、家形埴輪と思われるものが出土している。埴輪列は西の部分しか遺存していなかったが、その配列に特殊な方式が見られた。すなわち先ず四隅に当たる所に直径約3.5mの大形の円筒埴輪がおかれ、一番よく残っていた南側では、その中間の中央にあたる所に、やはり大形の埴輪を1個置き、四隅とその夫々の中央の大形との間には小形の埴輪を4個置くような配列を示したことが知られた。元来、円形の古墳に方形に埴輪が巡る例はその数が極めて少ない。またその円筒埴輪の中には鰭付の埴輪が配置されていた事実も、埴輪の古墳でのあり方に今後注意すべきであることを物語っている。」とあります。

 

民家が墳丘裾まで迫っているため景観は余りよくありません。(北側の水田から見るのがベターかと思います。)

おすすめ度(☆2.5) 

★所在地:御所市室

★墳形:円墳(現状は楕円形状、南北47m。東西35m、高さ約7.5m)墳頂部盗掘の為、凹地あり。

★埋葬施設:不明

★出土遺物:勾玉1個、漢式鏡1個,埴輪片

★築造年代:?

★発掘調査:1947年墳頂部付近で形象埴輪が出土したので発掘調査された。

★被葬者:不明

 

【参考文献】

・御所市史(御所市)

 

行き方