じょういけみなみ

条池南古墳

 場所は、およそ判っているのに、見つけられなかった古墳です。この時は知人数人と探索しました。しかしやっぱり無理!みんなが諦めかけた時、勇気のある方が狙いを定めて、背丈以上もある熊笹をもろともせず突進!しかし何も無い。フーー!ため息をついた、その時メンバーの一人がブルーシートを発見!!調査終了後ブルーシートで養生されてたと思われますが一部で石棺の身の上部が見えたのです。宝物でも見つけたように皆んなで大騒ぎ!!しかしながら一人でこの熊笹に入っていくのはかなり勇気がいりそうです。貴方は挑戦されますか?(笑)1分で登れますよ。

おすすめ度(☆3.5)  

★所在地:御所市條宇スル加谷

★墳形:円墳(径約16m)

★埋葬施設:片袖式横穴式石室(玄室長6m、幅1.8m、羨道長は不明)この地域特有の幅と長さが1:3近くの細長い形状である。

★棺:二上山白色凝灰岩製の刳抜式家形石棺(縄掛突起左右各2個)で、やや胴張り気味に丸みを帯び内部には全面に朱が塗られてる。この石棺の特徴は棺身の西側の小口部に一段の段を付けここに深さ約7㎝の窪みを掘り込んで枕としている事である。県内では同じ古瀬谷にある県史跡の権現堂古墳ほか数例しかない貴重なものである。

★出土遺物:須恵器、馬具、鉄鏃。鉄刀、琥珀製なつめ玉、ガラス製小玉。

★築造年代:6世紀中葉~後半

★発掘調査:昭和59年(御所市教育委員会・橿原考古学研究所)

★被葬者:葛城氏を支えた有力豪族