いたみみや

伊丹宮古墳

おすすめ度(☆4.0) 

 およその場所は判るものの、凄い熊笹に阻まれ,なかなか見つける事が出来なかった古墳です。3度目の挑戦でやっと見つけました。戦前の書籍に載っているので、当時はそこそこ知られた古墳だったと思いますが、今は殆ど忘れられた存在です。玄室は比較的巨石を用いて構築されており側壁は3段、奥壁は2段積みです。羨道部は半壊し、土砂が流入しはっきりわかりませんが2段積みかと思われます。ほとんど人の出入りが無いという事もあってか、まずまずの状態です残っています。殆ど知られていない古墳だけに、見つければ得した気分(笑)になれる古墳です。尚、奈良県遺跡地図では14B-184とされています。

★所在地:桜井市浅古宇伊丹宮

★墳形:南に向かって伸びた尾根の端部の西斜面に位置し、南半分が破壊された径約20mの円墳。高さは約5m。南に向かって開口しています。

★埋葬施設:両袖式横穴式石室。玄室長約3.7m、幅約2mで現在の高さは約2.5m、羨道部は約1mが残存しています。

★遺物:不明

★築造年代:石室の構造から7世紀初頭と思われます。

★調査:未

★被葬者:不明 

奈良県遺跡地図より引用