どうのうしろ

堂ノ後古墳

  2005年に天理大学の研究グループの地下レーダー探査で、東隣にあるホケノ山古墳の周濠跡が、堂ノ後古墳の墳丘の一部を切り崩し造成されている可能性を提起され、堂ノ後古墳は最古の古墳ではないかと一時、注目を浴びました。しかし研究者から「レーダー探査だけで判断は出来ない。ホケノ山古墳の周濠も完周していない可能性もある。」との声もあり、2009年に範囲確認を目的に桜井市教育委員会の調査が行われ、墳丘南側のトレンチ東端で前方部が確認され、堂の後古墳が前方後円墳であることが確定され、周濠(深さ0.4~0.65m)から円筒埴輪片、鶏形埴輪の頭部、ほぼ完形の「須恵器はそう」等が出土。これらの出土遺物から築造時期は5世紀後半頃と考えられ、一時提起されたホケノ山に先行するという考えは否定されました。尚、見学は自由に出来ますが、雑草が少ない冬場の方がいいかと思います。 

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:桜井市箸中

★墳形:前方後円墳(現状は径約35mの円墳状)周濠あり。

★埋葬施設:不明

★出土遺物:周濠部より円筒埴輪片、鶏形埴輪頭部、須恵器のはそう

★築造年代:5世紀後半

★発掘調査:範囲確認調査(2009年)

★被葬者:不明   

 

【参考資料】

・広報「わかざくら」 発掘現場から(243回)堂の後古墳の発掘調査・桜井市

 

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