おがわづかひがし

小川塚東古墳

 小川塚西古墳のすぐ東側にある古墳です。「大和古墳墓取調書」(1893年)では、高さ一間五分(2.7m)根廻三十九間(71m)で、当時から墳丘はかなり削平されています。2012年,桜井市教育委員会の測量調査では東西34m、南北19m、比高差2.5mで東西に長い不整形の墳丘となっています。墳形については二説あり、天理大学歴史研究会は2002~2003年頃実施した測量調査と電気探査から径約34mの円墳の復元案を提示され、一方、桜井市教育委員会の橋本輝彦氏らは墳丘の南東残る道路に取り込まれた小さな高まりを前方部のクビレ部ととらえ、全長約66mの前方後円墳の可能性を示唆されています。

おすすめ度(☆3.0) 

★ 所在地:桜井市箸中

★墳形:円墳または前方後円墳

★埋葬施設:不明

★遺物:不明

★築造年代:当古墳は纒向川の扇状地に立地し、現状の地形からも、流路が埋没した後に築かれたことが復元できる。この古墳から東230mで行われた纒向遺跡136次調査で、この流路は出土土器から布留0式期に埋没したことが分かっており、築造時期は布留0式を下るものと考えられています。

★測量調査:2002~2003年天理大学歴史研究会、2012年桜井市教育委員会

★被葬者:不明

 

【参考文献】 

・大和古墳墓取調書

・奈良県遺跡地図(奈良県教育委員会)

 

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