ひがいだおおつか

東田大塚古墳

 纒向遺跡の西端に近い平地に築造され比較的探しやすい古墳です。従来は纒向型前方後円墳と見られてきましたが2007年~2008年の第5次調査で前方部が長い墳丘で纒向型(後円部:前方部=2:1)ではない事が指摘され、2009年の調査で前方部の墳丘端が確認され全長は120mと確定されました。以前は墳丘上に登れたのですが、今は立ち入り禁止となっています。ただ上れても雑木が茂り、見通しが悪く当然の事ながら何もありません。

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:桜井市東田(ひがいだ) 

★墳形:前方後円墳(全長120m)前方部長約50m、後円部径68m、前方部を南西に向ける。周濠は前方部では検出されず後円部のみ痕跡あり(幅21m、深さ1.3m)尚、墳丘は全て盛土で葺石、埴輪はなし

★埋葬施設:未調査(墳丘周辺から芝山産の安山岩の板材が少量採集されており竪穴式の可能性あり)

★出土遺物:濠の中から布留0式期新相期の土器や木製品、外堤から壷棺、籠状製品 

★築造年代:3世紀後半

★発掘調査:1992年から数次

★被葬者:?

★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳(纒向古墳群として)

 

【参考文献】 

・王権の地、桜井 桜井市文化財協会

 

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