やつか

矢塚古墳

 2009年の発表で勝山古墳東田大塚古墳は、前方後円墳、纒向石塚古墳纒向矢塚古墳は纒向型前方後円墳と、ほぼ確定された事で寺沢薫氏は「前方部が長いタイプと短いタイプ(纒向型)の出現時期が同じだったのか、ずれていたのかを解明するのが今後の課題」とされています。今後の調査次第でスポットライトを浴びる可能性を秘めた古墳である事には違いないと思います。主体部の発掘にも期待したい所です。

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:桜井市東田  

★墳形:纒向型前方後円墳(後円部と前方部の比率が2:1)の古墳です。全長96mで、後円部はやや東西に長い楕円形、前方部34m、後円部径62mで周濠は後円部のみ(地形に合わせて前方部に向かう途中で途切れ、後円部南側では堀削直後にブロック状の盛土が築かれていた)埴輪、葺石はなし。

★埋葬施設:未調査(墳頂に板石が散乱しており、竪穴式石室の存在が考えられます)

★出土遺物:庄内3式の土師器

★築造年代:3世紀中頃

★発掘調査:1972年から数次

★被葬者:?

★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳(纒向古墳群として)

 

行き方 

現状は墳丘周辺が、大幅に削り取られていることを頭に入れて観察する必要があり墳丘の復元図を見ながら観察すればロマンが広がるでしょう