はなやまひがしづか

花山東塚古墳

 榛原石を使った磚積式石室は宇陀、粟原、鳥見山南麓に集中(例外的に帯解黄金塚古墳がある)しており、その関係が注目されます。花山西塚古墳とは当初から計画的に配置された双墓の関係も指摘されています。羨道部が破壊されているのが惜しいですが、自由に石室に入れ、身近に磚積式古墳の良さを満喫できる古墳です。花山西塚古墳と合わせ見学されるといいでしょう。 

おすすめ度(☆4.5)  

★所在地:桜井市粟原字小谷

★墳形:尾根の南斜面を削り平坦面を造り南に開口部を持つ円墳(径17m,高さ3.5m)

★石室:横穴式の磚積墳で羨道部は既に破壊されています。

。残された玄室部は長さ3.1m、幅1.7m、高さ1.9m(現況1.2m程度)でレンガ状に加工した榛原石を漆喰で塗り固めて積上げています。(現状見えているだけで16段以上)天井石は花崗岩を4石架構しています。

★棺:不明

★出土遺物:不明

★築造年代:7世紀の中葉から後半?

★発掘調査:未

★被葬者:渡来系貴族の墳墓(朝鮮半島の磚槨墳に似ている事より)

★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳

 

【参考文献】

・桜井の横穴式石室を訪ねて(桜井市教育委員会)

・桜井の横穴式石室(桜井市教育委員会)

・古墳 -桜井市古墳綜覧ー( 小島俊次氏)