ちゃのきづか

茶ノ木塚古墳

 箸墓古墳の北東に位置し現状は円墳状になっています。2017~2018年に発掘調査(桜井市教育委員会)が行われ、2017年の調査では古墳の北西部で周濠と思われる濠が発見され、翌年の南側の発掘調査では、外側の立ち上がりが見つかり、幅約7mの周濠と確認されました。葺石については、墳丘の斜面で少数の拳大の石が見つかったものの、最下段の葺石は確認されず、上段にだけ葺石があった可能性があるようです。墳丘は、かなり削平され、主体部の一部が調査されたのですが、削平された可能性が高く、埋葬施設は確認されていません。尚、周濠で円筒埴輪片、形象埴輪片、周濠の最下層では鳥形の木製品などが出土しています。築造時期は埴輪の特徴から5世紀後半と考えられています。

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:桜井市箸中宇茶ノ木塚

★墳形:円墳・復元長、直径35m、周濠幅約7m(現状は直径20m、高さ1.4~1.7m)

★埋葬施設:不明

★出土遺物:埴輪(円筒埴輪、形象埴輪等)木製品

★築造年代:5世紀後半

★発掘調査:2003年天理大学歴史研究会で測量調査。2017~2018年桜井市教育委員会で畑地造成に先立ち発掘調査が行われました。

★被葬者:?  

(参考文献)茶ノ木塚古墳発掘調査報告書 桜井市教育委員会

 

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