さみたきつねづか

佐味田狐塚古墳

  1975年に町道の建設時に古墳の可能性が指摘され調査され、この地域に多い帆立貝式古墳と判明しました、しかしその時点で既に計画道路が墳丘裾まで迫っており保存方法が検討されたのですが、結局道路により後円部が分断されてしまいました。道路建設の直前まで古墳だと分からなかったとは信じがたい話です。今は南北方向から見ると道路が見えないため、普通の古墳に見えるのがせめてもの救いですが、分断された道路から見る古墳はなんか哀寂がただよいます。 

おすすめ度(☆2.5)

★所在地:北葛城郡河合町佐味田

★墳形:帆立貝式(全長86m、後円部径66m、高さ7m、前方部長20m、前方部幅25m、高さ5m)前方部を南に向け周囲に浅い空濠がめぐります。

★埋葬施設:粘土槨

★出土遺物:盗掘が激しく鏡片、小刀片ぐらい。

★築造年代:5世紀前半

★発掘調査:1976、1998~2000、2002年

★被葬者:不明 

 

【参考文献】

・大和葛城の大古墳群 馬見古墳群(河上邦彦氏)

・大和の古墳を語る(河上邦彦氏ほか)

・馬見丘陵の古墳(河合町教育委員会ほか)

 

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