はごた

羽子田1号墳

 羽子田遺跡は標高約48mの沖積地で現在の田原本町役場の西すぐの田原本町小学校と幼稚園一帯に位置する遺跡です。弥生中期~古墳時代前期の集落と、古墳時代前期末~後期の古墳群で構成されています。羽子田古墳群は前方後円墳4基、方墳12基が調査で確認されたものの、いずれも墳丘が削平された埋没古墳です。しかしながら、この羽子田1号墳の周濠から、注目すべき埴輪が出土しています。それは明治30年(1897)に出土した牛型埴輪で全国でも9例しかない牛形埴輪の優品で、重要文化財に指定されています。他にも盾持ち人物埴輪やキヌガサ形埴輪も出土しています。 古墳そのものは見るべきものはありませんが、唐古・鍵考古学ミュージアムで常設展示されている牛形埴輪は是非見て欲しい埴輪です。

おすすめ度(☆1.0) 

〈注)この墳丘は後世に積んだ物で、この周辺にあったというだけのものです。
〈注)この墳丘は後世に積んだ物で、この周辺にあったというだけのものです。

★所在地:磯城郡田原本町字東羽子田

★墳形:?(南東に後円部を持つ墳丘長30mの前方後円墳の可能性があります)

★埋葬施設:不明

★出土遺物:牛形埴輪(国指定文化財)、盾持ち人物埴輪、キヌガサ形埴輪

★築造年代:6世紀前半

★発掘調査:1897年、1996年、2009年

★被葬者:不明

 

【参考文献】

・田原本町HP

・田原本町 文化財調査年報15

・遺物が語る大和の古墳時代(泉森皎氏・伊藤勇輔氏)

 

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