やしきやま
室宮山古墳、掖上鑵子塚に続いて築造された葛城地方の代表的な古墳のひとつです。中世~近世初頭にかけて、この地方を支配した布施氏の居館や、桑山氏の陣屋として利用された為、墳丘は著しく改変され、更に近年に公園化された為、古墳としての価値は薄らいでいます。研究者の中にも、この古墳や黒塚古墳を、古墳整備のモデルケースのように捉えられてる先生方もおられますが、現在人の手が必要以上に入った古墳は整備の意味を、はきちがえているのではと個人的には思うのですが・・・
おすすめ度(☆4.0)
★所在地:葛城市新庄屋敷山公園内
★墳形:前方後円墳(復元全長135~138m、後円部径77~78m、復元高さ15m、前方部復元幅90m以上、現存高さ約10m)。周濠?葺石?。前方部を北に向ける。前方部西端に特異な方形の張り出しが付くが用途は不明
★埋葬施設:竪穴式石室(竜山石製・長持型組合式石棺)
★出土遺物:円筒埴輪片、器財埴輪片、家型埴輪片、ガラス製小玉、金銅製鉄製品。
★築造年代:5世紀中頃
★発掘調査:1972年、1988年
★被葬者:葛城氏関連
★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳
【参考文献】
・ヤマト王権と葛城氏(近つ飛鳥博物館)
・大和の古墳を語る(泉森皎氏ほか)
・発掘 葛城山麓の古墳(葛城市歴史博物館)
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