山口千塚5号墳

やまぐちせんづか

 山口千塚古墳群では4号墳に次ぐ石室規模を誇る古墳です。この古墳も羨道部が写真のように土砂がかなり流入しており、入るのをためらうかもわかりませんが、約5m辛抱して玄室に入れば、結構な満足感があります、4号墳に比べて全ての面で小ぶりではありますが独特の雰囲気もあり、是非石室に入って観察されてはどうでしょうか。 

おすすめ度(☆4.0)

★所在地:葛城市山口 (最大規模を誇る4号墳の約5m東方)

★墳形:円墳(現状東西軸12m、南北軸14m)本来は径約14mの円墳。基底面からの比高差は約4.3m。外護列石の痕跡は認められず。

★埋葬施設:右片袖式横穴式石室で南に開口、全長約9.05m、玄室長4.5m、玄室幅2.25m、、高さ2.9m以上、羨道長4.55m、羨道幅1m、羨道高1.65m以上。(数値は全て現状値)4号墳同様、立地条件によるものか、東側側壁は、ほぼ垂直に立ち上がり、西側側壁は持ち送りをしながら斜めに立ち上がっています。それと調査報告書には玄室の奥壁付近に石室主軸方向に直交して、自然石を用いた石棺が造り付けられているとあるのですが本当に石棺なんだろうか?(内法の大きさで長さ1.5m、幅0.4m)

★出土遺物:不明。

★築造年代:6世紀前半?

★発掘調査:未

★被葬者:忍海氏関連?   

 

【参考文献】

・山口千塚古墳群  葛城市教育委員会