やまぐちせんづか

山口千塚9号墳

 明確な墳丘がないので見逃しそうになりますが8号墳の東側に隣接してあります。開口部も広く、この石室なら初心者の方も楽々石室内に入る事が出来ます。山口千塚の第Ⅰ支群で入れる石室の袖形態はそれぞれタイプが異なりますので、そのあたりも注意して観察されるのもよいかと思います。(4,8号墳→両袖、5号墳→右片袖、9号墳→左片袖)

おすすめ度(☆3.5) 

★所在地:葛城市山口

★墳形:地形図から明確な墳形は確定不能で、墳丘盛土が流出したかものか、あるいは8号墳、9号墳が1墳丘2石室の可能性も考えられます。(未発掘の為、確定は出来ず)

★埋葬施設:左片袖式横穴式石室、南に開口、全長約6.35m、玄室長3.5m、玄室幅1.68m、、高さ2.5m、羨道長2.85m、羨道幅0.85~1.18m、羨道高1.18m。(数値は全て現状値)

★出土遺物:不明。

★築造年代:6世紀前半?

★発掘調査:未

★被葬者:忍海氏関連?

 

【参考文献】

・山口千塚古墳群  葛城市教育委員会