この古墳は「清澄の里 粟」という和食のお店の敷地内にあります。こんな場所に古墳があるなんてびっくりでした。場所柄、古墳とは思えないような雰囲気のある階段が付いていて、少し違和感を感じながらも開口部から腰をかがめて入って行くとすぐ玄室にたどり着きます。石室は奥壁等に一部巨石も使われていますが、全体的には小さい石材を巧みに積んだ石室です。奈良市内で石室に入れる古墳は数すくないだけに貴重です。墳丘はかなり改変されてるようですが石室の保存状態は良さそうで一見の価値はあります。
★所在地:奈良市高樋町
★墳形:円墳(径約17m)
★埋葬施設:両袖式横穴式石室(全長約8m、玄室長4.1m、幅2.2m、高さ2.1m、羨道長3.9m、幅1.5m高さ1m)南側に開口
★出土遺物:不明
★築造年代:6世紀後半
★発掘調査:?
★被葬者:不明
【参考文献】
・奈良市史