やまぐちせんづか

山口千塚8号墳

 第Ⅰ支群で石室内を観察できる古墳の中では小ぶりですが、その割には比較的大き目の石材が使われています。羨道部は現状2m弱ですが地形図から見て元々は3m以上はあったと思われます。石室には楽に入れますの4、5号墳に入れない方にはいいかも知れません。 

おすすめ度(☆3.5)

★所在地:葛城市山口

★墳形:盛土の流出?で現状は明確な墳丘が確認できない(調査結果では一応、径6mの円墳とされていますが南側斜面に外護列石の一部が観察されており、あまり改変されていない可能性もあるようです)

★埋葬施設:両袖式横穴式石室、南南東に開口、全長5.86m、玄室長4m、玄室幅2.42m、、高さ2.8m以上、羨道長1.86m、羨道幅1.5m、羨道高1.85m以上。(数値は全て現状値)両壁ともに持送りし奥壁と両側壁の部分で両壁兼用の石材を用いているのも特徴です。石室床面の状況は流入土の為、不明。

★出土遺物:不明。

★築造年代:6世紀前半?

★発掘調査:未

★被葬者:忍海氏関連? 

 

【参考文献】

・山口千塚古墳群  葛城市教育委員会

・発掘葛城山麓の古墳 葛城市歴史博物館

・葛城と磯長谷の終末期古墳 葛城市歴史博物館