こしづか

越塚古墳

 赤坂天王山古墳の東,約700mの、下り尾集落の最東端に位置し丘陵端部を切断して盛土した古墳です。玄室は奥壁、前壁共に垂直方向に構築され、あまり持ち送りがないので、より大きく見える石室です。石棺は底石と一部の側石が残っています。初心者の方から、ベテランまでお薦めの期待を裏切ることの無い古墳です。尚、この古墳から50mぐらい離れた田圃の中にも一目で古墳とわかる小さな円墳が2基あり、その内の1基は狭い為、石室に入室は出来ないものの見学できたのですが、近年は獣害防止のフェンスが張られ、見ることが出来ません、

おすすめ度(☆5.0)

★所在地:桜井市大字粟原字越塚  

★墳形:円墳(径約40m、高さ約6m)南西に開口。2段築成。埴輪、茸石はなし

★石室:両袖式横穴式(全長15.4m)玄室長5.2m、幅2.5m、高さ3.8m、羨道長10.2m、幅1.77m、高さ約1.9m。石室規模が大きく、特に玄室は大きな石材が使われています。

★棺:二上山凝灰岩製組合式石棺(底石と側石の一部が残存)

★出土遺物:?

★築造年代:6世紀末

★発掘調査:なし(実測調査のみ)

★被葬者:?                  

 

【参考文献】

・桜井の横穴式石室を訪ねて(桜井市立埋蔵文化財センター)

・桜井の横穴式石室(桜井市教育委員会)

・桜井市史(桜井市)

・古墳 -桜井市古墳綜覧ー( 小島俊次氏)

 

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