だけやま

嶽山古墳

 早くから知られた、知る人ぞ知る古墳で、有名な「大和古墳墓取調図」にも掲載されている数少ない奥室のある古墳です。しかしながら羨道部は土砂で埋まり玄室部の隙間から僅かに覗ける程度で、残念ながら奥室に入る事はできませんが石室実測図が公開されていますので、それを見てロマンを膨らますのもいいでしょう。古墳マニアの方は是非知ってもらいたい古墳です。 

おすすめ度(☆4.0) 

★所在地:宇陀市榛原安田

★墳形:円墳(径約13m、高さ約2.55m)南に開口。古墳の背後に幅3~4mの周溝あり

★石室:横口式石槨墳で全長6.3m、石槨(奥室)は長さ2m、幅1.2m、現存長0.96mで玄室と羨道部は自然石を積みあげている。玄室は長さ約2.3m、幅1.6m、現存高1.6m、幅1.3mで羨道は大半が土砂で埋まり詳細は不明、長さは約2mである。尚、奥室には石扉(長さ1.88m、幅0.96m)の石扉があったが現在行方不明。

★出土遺物:不明

★築造年代:7世紀中葉~後半

★発掘調査:未

★被葬者:飛鳥時代の役人の墳墓  

 

【参考文献】

・榛原町史

・現地解説板

・日本の古代遺跡5 奈良中部

・大和国古墳墓取調書(野淵龍潜氏編)

行き方

解説板が現地とはかなり離れた場所に設置されており、探すのに一苦労した古墳です。この解説板から緩やかな坂道を登り途中から山道に入ります。(解説板から15分ぐらいですが、少しわかり難いかと思います)


①解説板の横の舗装された道を登り、5分ほどすると小さな行先案内板があります。

②更に上に少し行くと、古墳へ登る山道があるので写真の通り進みます。

③すぐに火の用心の看板があるので、左折します)

④道なりに3~4分くらい登ると、半壊した嶽山古墳への、壊れた行き先表示があり、ここから右に約20m?位進むと開口部が見えてきます。

 

 2022年現在、道路から古墳のある山道に獣害防止用のフェンスが張られ古墳に行けなくなっていますので、ご注意ください。しかし何とかならないもんでしょうかね。旅行業者のツァー時は開放しているようで、こういうやり方は、どうかと思うのですが・・・