だるまでら

達磨寺古墳群

  比較的小規模な古墳群ですが、幸い寺の境内に取り込まれたため残ったと思われます。それでも3号墳の上に本堂があり、実質的には半壊されてるともいえますが・・。尚、この3号墳の石室を再利用?されて作られたともいえる小石室が本堂の建て替えに伴う調査(2002年)で発見され、石塔などが発見されています。全体的に見所は少ないですが、当時のこの地域を考えるうえで、重要な古墳と思われます。

おすすめ度(☆3.0)

★所在地:北葛城郡王寺町本町

臨済宗南禅寺派の達磨寺の境内にある小規模な3基で構成されている古墳群。ただし3号墳は本堂下で埋没しており見学はできません。

★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳

 

●1号墳・・・本堂の東北にある地蔵堂の下にある復元径16m、高さ4m(現状は径約10m、高さ3m)の円墳です。両袖式の横穴式で、規模は全長5.8m、玄室長2.8m、幅1.7m、羨道部は長さ3m、幅1.7mで東に開口。玄室内には凝灰岩製の組合式箱式石棺の一部が残存しています。昭和40年に調査され石棺付近からガラス小玉、ガラス管玉、鉄銀片、杯、台付長頚壷、同蓋、長頚壷、堤瓶、短頚壷、須恵器が出土。遺物より6世紀末の築造と考えられています。

●2号墳・・・1号墳のすぐ横にある古墳で復元径16m、高さ2m(現状は径約10m)の円墳。未調査のため詳細は不明。埋葬施設は横穴式石室で南側に開口しているが土砂が入り込み、入ることは出来ないが、覗き込むと僅かに石室内が見える。1号墳同様6世紀末の築造と考えられています。

 

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