かんやま
陵墓参考地の築山古墳の括れ部付近の北側にある児童公園の中に位置する大型の円墳です。築山古墳、コンピラ山古墳、狐井塚古墳、茶臼山古墳らとともに馬見古墳群の中の南群に属します。2002年の発掘調査までは「児童公園古墳」という名前でよばれていましたが調査以後「かん山古墳」と呼称が変更されています。又、調査以前は帆立貝式古墳の可能性も指摘されていましたが調査で円墳と確認されています。この時の調査で墳丘は2段築成で上部は盛土、下部は地山削りだしで造成されて入ることが確認された他、墳丘には葺石はなくテラスと墳頂で埴輪が検出されています。見学は公園内にあり比較的整備もされており自由に墳丘内を散策する事ができます。
おすすめ度(☆3.0)
★所在地:大和高田市築山
★墳形:円墳(径50m、高さ5m)2段築成。葺石なし。周濠もなし。
★埋葬施設:発掘調査の結果主軸を北東方面に向けほぼ並列に墓壙が2基存在する。第1主体部は10.5×3.8m の大きさでコウヤマキの棺材の一部が遺存する。又第2主体部は6.3×2.7mと一回り小さい。
★出土遺物:鉄刀片、鉄鏃片、管玉、朱など。他に円筒、朝顔形、盾形、家形埴輪片。
★築造年代:5世紀前半
★発掘調査:2002年~2005年
★被葬者:?
【参考文献】
・大和葛城の大古墳群 馬見古墳群(河上邦彦氏)
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