奈良市の古墳

探索アドバイス

 奈良市内の古墳探索は、佐紀古墳群を完全制覇するのがおすすめです。佐紀古墳群は、巨大な前方後円墳が並び立つ古墳群です。大半が陵墓のため、墳丘内に入れない古墳が多いですが、無言で語りかけてくれる古墳たちから、歴史を感じながら、周辺の景観も楽しめる、素晴らしい散策コースです。佐紀古墳群だけなら、一日あれば十分です。

佐紀古墳群以外にも、奈良市内には多くの古墳があります。場所が散在している関係もあり、スポットになりますが、それぞれのお好みで選んでみてください。

 


五社神古墳

五社神古墳は、巨大な前方後円墳です。墳丘長は267メートルで、佐紀古墳群の中で最大です。ほぼ周濠を一周することができ、それぞれの立ち位置から古墳の大きさと素晴らしさを実感することができます。

宝来山古墳(垂仁陵)

垂仁天皇陵は、全長約227メートル、周囲に満々と水をたたえた濠をめぐらせたその美しい姿が神仙境、宝来山の姿にふさわしい、古墳時代初め(5世紀初め)の前方後円墳です。小さな島は天皇の死を哀しみ、死んでいった田道間守の墓と伝えられています。

ウワナベ古墳

ウワナベ古墳は、宮内庁によって仁徳天皇皇后である八田皇女の陵墓参考地に指定されています。しかし、被葬者については、決定的な証拠はありません。

5世紀中頃に築造されたと考えられています。