この古墳は南阿田の天福寺の西側に位置しており、天福寺の左脇の小道を少し登った所にあります。時間にして天福寺から1~2分ぐらいのところにあるのですが少し場所がわかりにくいかと思います。開口部に材質の違う石が補強のため立ててあります。羨道部は異常に短く、おそらく破壊され短くなってるものと思われます。玄室の保存状態は良好で、奥壁よりの天井石だけが一段低いのが特徴で、岡峰古墳の石棚に相当するものでしょうか?他にあまり例が無い珍しい石室です。 石材は緑泥片岩がメインですが、部分的(奥壁等)に大きな石も使用されています。
おすすめ度(☆3.5)
★所在地:五條市滝町
★墳形:円墳(径約15m、高さ約5m)
★石室:緑泥片岩製、 両袖式横穴式石室。全長6.6m、玄室長5.1m、幅2m。
★棺:不明
★出土遺物:撹乱のため出土遺物は羨道部から須恵器、土師器の小片が出土したのみ
★築造年代:7世紀前半
★発掘調査:未
★被葬者:不明
【参考文献】
・五條市史
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