正福寺古墳は保久良古墳と同じ大淀町今木にある小さな円墳です。探索した当時は参考資料が全くなかったので、奈良県遺跡地図だけを頼りに正福寺周辺を探索するも見つからず。正福寺で聞けばなんとかと思い確認したら住職さんの奥様?が親切に教えてくださいました。お寺に向かう道路から10mぐらいの場所にあるのをやっと発見!!古墳探索で一番嬉しいのは見付けた瞬間の快感!これは規模の大小は関係無しに嬉しいものです。ところでこの古墳、墳丘上の土が殆ど流出し天井石が露出しています。一人がやっと入れる狭い開口部から石室に入れるが、石室内も土砂でかなり埋まっており、しゃがまないと無理でした。
★所在地:吉野郡大淀町今木
★墳形:円墳?(径11.5m) 南東に開口 。
★石室:無袖式横穴式石室。(単葬を意識した横口式石槨墳につながるような構造)全長約5.5m、幅1.1~1.2m、高さ約1.15m。天井石と奥壁以外は比較的小型の石材が使われている。
★棺:不明
★出土遺物:不明
★築造年代:7世紀後半(石室の構造より)
★発掘調査:測量調査のみ(2010年頃大淀町教育委員会)
★被葬者:不明
【参考文献】
・奈良県遺跡地図
・大淀町文化財調査報告(平成19~22年度) 大淀町教育委員会