大和(オーヤマト)古墳群の北側に位置する萱生(かよう)支群は、前方後円墳(12基)と混在して前方後方墳が5基もある特異な古墳群として知られています。このフサギ塚古墳は前方後方墳としての大きさは県内で5番目、全国で7番目の大きさの古墳です。後方部には簡単に上れますが一面が柿畑となっており、見晴らしはよくありません。墳丘図を見てもわかるように、改変が著しく、特に前方部の改変が進み、現在の全長は110mをかなり下回るかと思います。
★所在地:天理市成願寺町フサギ塚
★墳形:前方後方墳で前方部を西に向ける。(全長約110m、後方部の一辺約60m、高さ9m、前方部高3m)北面と東面の水田の地割から周濠の痕跡と考えられています。
★埋葬施設:不明
★出土遺物:刀剣類の出土が伝えられていますが所在は不明。
★築造年代:4世紀中頃?
★発掘調査:1976年に前方部主軸上から南側墳丘裾にかけて行われたが、墳丘盛土の確認のみにとどまったようです。
★被葬者:?(初期大和政権の一族?)
【参考文献】
・天理の古墳100(天理市教育委員会)
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