この古墳は終末期の古墳ですので墳丘規模はそう大きくありませんが素晴らしい石室は必見です。見事な花崗岩の切石による岩屋山式石室で、玄室部は2段積みで上段の石を持送り、羨道部は入口のみ2段で基本的には1段積みで、橿原市の小谷古墳や平群町の西宮古墳などと同類です。
★所在地:天理市杣之内町峯堂
★墳形:円墳(径約35.5m)高さは約5m。3段築成。墳丘斜面に珍しい凝灰岩による切石状の葺石があり、今も一部見える箇所があります。。
★石室:両袖式横穴式(全長11m)玄室長4.6m、幅2.7m、高2.3m。南に開口。
★棺:不明
★出土遺物:不明
★築造年代:6世紀末~7世紀中葉
★発掘調査:未
★被葬者:石上氏、物部氏関連?
【参考文献】
・天理の古墳100(天理市教育委員会)
・山の辺の道の遺跡を訪ねて(天理市教育委員会)
・大和の古墳を語る(伊藤勇輔氏ほか)
・古墳の被葬者を推理する(白石太一郎氏)
・日本の古代遺跡5 奈良中部(千賀久 氏)
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