東大寺山古墳のある丘陵が西に伸びる先端部に位置する古墳で、見ての通り天理市の燈篭山古墳や奈良市の墓山古墳などと同様、墓地に再利用されて、墳丘図からも大幅に改変されている事が判ります。特に前方部においては墓地の造成のため、大幅に削平され低くなっています。墳丘全体が、現在人の、お墓で足の踏み場もないくらいの状態であり、見学には適さない古墳です。ただ遠くから眺めると前方後円墳としての雰囲気は残しています。
★所在地:天理市櫟本町大塚
★墳形:前方後円墳(全長、約64m)後円部径約40m、高さ約7m、前方部幅約18m。葺石、埴輪あり?前方部を北西に向ける。
★埋葬施設:不明
★出土遺物:墳丘北側の新池の岸から円筒埴輪、朝顔形埴輪の破片が採集されておりこの古墳のものとおもわれます。
★築造年代:6世紀前半
★発掘調査:未(1970年天理大学による測量調査のみ)
★被葬者:?
【参考文献】
・天理の古墳100(天理市教育委員会)
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