りゅうおうざん

竜王山古墳群

 普段は石室に入るのは慣れのせいか、年のせいか、わかりませんが、狭くても、暗くても、虫がおろうが、コウモリがおろうが、あまり気にならない方なんですが、この古墳群だけは苦手!(笑)同じ群集墳でも新沢千塚とは大違い。小石室が多く石室内に入ろうと思えば結構入れる古墳があるんですが、何故か進んで入ろうとは思わないのです。盆地の古墳はロマンを感じたりするのですが、この古墳群だけは苦手。ここは正に「死の谷」の言葉がピッタリの古墳群です。ちなみにこの日は、ほんの10基ほど見ただけでギブアップ。まして横穴墓なんて、とても探す気になれず退散しました(笑)

おすすめ度(☆3.0)  

★ 所在地:天理市柳本町・渋谷町  

崇神陵と景行陵の間から竜王山に至る谷筋に沿ってある我が国最大級の群集墳。約600基が確認されていますが埋没古墳も多く1000基以上の可能性も・・。古墳は大別して横穴式石室タイプと、崖に掘り込んだ横穴墓に分けられ、他の群集墳に比べ横穴墓が多いのが特徴です。古墳群の形成は6世紀前半に始まり、当初は横穴式石室タイプが作られ、6世紀後半になると横穴墓が増え、7世紀前半にピークを迎えます。この頃には殆ど横穴墓だけとなり、7世紀末までつくられ続けます。横穴式石室は全長10m以下の小規模な石室が多く、主な副葬品としては環頭太刀の柄頭、玉類、耳環、馬具、農工具、土器類等。

★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳            

 

【参考文献】

・天理の古墳100(天理市教育委員会) 

・考古学点描(河上邦彦氏)

・大和の古墳を語る(泉森皎氏ほか)

・山の辺の道の遺跡を訪ねて(天理市教育委員会) 

 

行き方

「近鉄てくてくマップ」の竜王山展望コースがわかり易いかと思います。ダウンロードが、おススメです。