佐紀高塚古墳は、奈良市山陵町にある古墳です。佐紀盾列古墳群の西群に属する全長127メートルの中型の前方後円墳です。被葬者は明らかではありませんが、宮内庁により「高野陵」として第48代称徳天皇の陵に治定されています。しかしながら、称徳天皇が崩御した8世紀に前方後円墳の築造はありえず、真陵は西大寺の西方「奈良自動車学校」の南側丘陵、字高塚あたりではないかという説も出されています。
★所在地:奈良市山陵町
★墳形:前方後円墳(全長127m、後円部径84m ,高さ18m ,前方部幅70m 、高さ約13m)3段築成、前方部を西に向ける。狭い周濠あり。斜面に築造されてる為か墳形が墳丘図のようにかなり歪な感じになっています。
★埋葬施設:不明
★出土遺物:不明(奈良市史には埴輪の記載)
★築造年代:5世紀前半
★発掘調査:未
★被葬者:?
【参考文献】
・ヤマト政権の一大勢力(今尾文昭氏)
・天皇陵古墳を歩く(今尾文昭氏)
・大和古墳めぐり(前園実知雄氏ほか)
・天皇陵総覧 称徳天皇陵(原田憲二郎氏)
・大和の古墳を歩く(森下恵介 氏)