護国神社の社殿の裏にある古墳群ですが神社内なので、むやみに立ち入る事が出来ませんので、社殿の横から遠巻きに眺めるだけです。写真のように僅かに墳丘らしい高まりがありますが位置関係は未確認です。特に見所はありませんので、周辺の古墳とあわせて見学されるのがいいでしょう。
★所在地:奈良市古市町田尻
★概要:かって護国神社造営の際、発見された古墳(群)である。奈良市史によると4基が調査され、1基(遺跡番号05D-0064?)は未調査のまま社殿隅に保存。
・1号墳→奈良県遺跡地図にも記載がなく詳細不明。
・2号墳→径約10mの円墳?で横穴式石室の痕跡を残すのみで、遺物も須恵器片が若干出土のみ。
・3号墳→同様に径約10mの円墳と思われるが、横穴式石室の痕跡を残すのみ。
・4号墳→径約10mの円墳?で片袖式横穴式石室で下層部の石材のみが残存していた。南に開口部を持ち全長は約3.7mで玄室は長さ2.5m、幅1.55m、羨道部は長さ1.2m、幅1m。副葬品としては馬具類、鉄鏃類、須恵器、ガラス製小玉があった。特に馬具はいずれも鉄地金銅製で、金が比較的よく残っていて、県内で出土した馬具類としては優品であったとの事である。
・05D-0064→径約10m、高さ約4mの円墳。内部構造は不明
★築造年代:6世紀と思われる。
★発掘調査:済(時期不明)
★被葬者:不明
【参考文献】
・奈良市史