榛原は県下でも有数の寒いところ、この日も近鉄の榛原行きの電車で行ったのですが長谷寺のトンネルを過ぎると別世界!いきなり雪国に来たような錯覚をおぼえます。そんな中の古墳探索でした。この北谷古墳群は3基の古墳で構成される6世紀後半の古墳群で1基はどうも消滅してるような(石材が散乱しています)感じですが、あとの2基は石室を見ることが出来ます。共に羨道部が消滅?あるいは埋没し玄室部にも土砂が入りこんでいます。見学はトップの写真の板塀を開けさせてもらい(了解済み)向かって左側に獣道のような小道があり道なりに進むと、右手方向に2基の石室が見えてきます。比較的楽に見つかるかと思います
●北谷東古墳
★所在地:宇陀市榛原 福地
★墳形:円墳、径約18m、高さ約3m
★埋葬施設:横穴式石室。羨道部は埋没している。玄室長は約1m以上、玄室幅約1.2m、高さ約1.2mで南西に開口しています。玄室西古墳より一回り小さいが比較的大型の石材を使っています。
★出土遺物:不明
★築造年代:6世紀後半
★発掘調査:未
★被葬者:不明
●北谷西古墳
★所在地:宇陀市榛原 福地
★墳丘:前方後円墳、全長約42m、前方部幅約27m、後円部径約19m、高さ約4m、方位はほぼ西。
★埋葬施設:横穴式石室。羨道部は盗掘により埋没しています。玄室長は現状約2.3m、玄室幅約1.8m、高さ約1.7mで南に開口。玄室は自然石の比較的整った面を壁面にし持ち送りをし東古墳より一回り大きい石室です。
★出土遺物:不明
★築造年代:6世紀後葉
★発掘調査:不明
★被葬者:不明
【参考文献】
・奈良県遺跡地図 奈良県教育委員会
・榛原町史 榛原町 (石室実測図は当資料より引用)
・前方後円墳集成 奈良県