1987年に古墳の南側のマンション建設に伴い、古墳の範囲確認をメインに、橿原考古学研究所で調査が行われていますが、埋葬施設等は不明(未調査)です。現在この古墳周辺は、結崎駅周辺整備事業が行われ、周囲の景観が一変し残念ながら古墳という感じではありません。以前あった解説板も一時的かどうかわかりませんが、今は無く(2021年10月現在)古墳と気づく方は少ないかと思います。
★所在地:磯城郡川西町出屋敷宇結崎
★墳形 :現況は一辺30m、高さ1.5mで方墳状に見えるが1987年の調査で墳丘南側の墳丘から5m離れた地点で周溝の南側肩部に当たる部分が検出され、東西に緩やかな弧を描いていることや、昭和初年の地籍図から直経40m以上の円墳の可能性が強い。(発掘調査概報より要約)
★埋葬施設:不明
★出土遺物:周溝内から墳丘上ないし外堤から、転落したと思われる埴輪片が多数発見された他、須恵器、滑石製紡錘車、有孔円板等も出土しています。
★築造年代:5世紀末頃
★発掘調査:1987年(橿考研)
★被葬者:不明
【参考資料】
・川西町 佐々木塚古墳・出屋敷遺跡概報
行き方
近鉄結崎(ゆうざき)駅のすぐ北西側の公園のそばにあり、墳丘はかなり削平され見る影もありませんが現状でも約1.5mの高まりがあるのですぐ見つけられると思います。