とみさと

富郷陵墓参考地

 宮内庁が山背大兄皇子の墓の参考地とている、独立丘陵上にある円墳です。しかしこの古墳が山背大兄皇子の亡くなった7世紀代の墓である可能性はなく(この時代に丘陵の頂部に造る事はありません)。見学は道らしい道はなく、養蜂場の中を一声かけて通らせてもらうのが一番楽なルートかと思いますが、蜂には,くれぐれも用心ください。5分足らずで有刺鉄線に囲まれた墳丘に到着します。古墳の周りは一周できますが、特に見所はなく古墳そのものも実態が不明なため、今ひとつ感動がわきません。眺望だけでも良ければいいんですが。宮内庁の看板で辛うじて古墳だと認識できる所でした。

おすすめ度(☆3.0) 

★所在地:生駒郡斑鳩町三井

★墳形:円墳(径30m)墳丘から埴輪片が採集されているようだ。

★埋葬施設:不明であるが墳頂部に凹みがあるらしく(見たときは判らなかった)盗掘跡らしい。そこから持ち出された花崗岩の板石が一時、側を流れる秋葉川の橋として使用されていたらしく、今は斑鳩町教育委員会が保存しているという情報あり。

★副葬品:不明

★築造年代:古墳時代中期(4~5世紀)

★発掘調査:未

★被葬者:伝山背大兄皇子(但しその可能性は全くなし)河上邦彦氏は西宮古墳を山背大兄皇子の墓の有力な候補地としてあげられている。他には御坊山古墳群、春日古墳を候補とする研究者もいる

 

 【参考文献】

・天皇陵古墳を歩く(今尾文昭氏)

 

行き方