予備知識が無ければ、これが古墳とは気づかないかと思います。砂でも入っていれば砂場と間違われそうな雰囲気です。露出している石材だけではどういう埋葬施設かわからないのが残念です。本格的な調査は無理としても石室(石槨)内の土砂だけでも除去してほしいものです。被葬者に対する礼儀でもあるように思うのですが・・藤ノ木古墳もいいですが、こういう隠れた遺跡にも目を向けていただきたいものです。
★所在地:生駒郡斑鳩町龍田
★墳形:南に延びる丘陵の南端に位置し現在は春日神社(滝谷神社ともいう)の境内に取り込まれています。墳形は不明ですが周囲よりやや高くなった東西20m(南北は不明)の範囲が当初の墳丘規模を表していると思われるますが墳形は不明。
★埋葬施設:現状はコの字形の3枚の石材を見ることができます。石材規模は東壁面が幅40cm、長さ250cm、西壁面が幅30cm、長さ210cmで奥壁は幅30cm、長さ160cmを測ります。西壁面が少し傾いていますが3枚ともほぼ上面を揃えていることから、この上に天井石が置かれていたと思われ3石とも加工の痕も見られます。これらのことより、埋葬施設は切石の横穴式石室か石槨の可能性が高いと考えられています。
★出土遺物:不明
★築造年代:7世紀前半と思われます。
★発掘調査:未
★被葬者:不明
(参考資料)
・斑鳩町の古墳 斑鳩町教育委員会
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