聖徳太子の愛馬「黒駒」を葬った伝承のある駒塚古墳の南,約100mのところにあり、太子の馬丁の調子丸の墓との言い伝えがある古墳です。この二つの古墳は近接し、共に聖徳太子に関する伝説があるものの、実際の築造年代は太子の時代とは異なります。現状の墳丘は水田で削られ、今にも崩れそうになっています。本格的な調査が行われていないので、古墳としての価値が、どの程度のものなのかはわかりませんが、斑鳩のシンボルである聖徳太子伝説を持つ古墳であり、藤ノ木古墳の重機でつくり直した整備?に、大金を使う位なら、もっと他の古墳に目を向けて欲しいと思うのですが・・・最低限の補修だけでもしてほしい古墳です。
★所在地:斑鳩町東福寺
★墳形:円墳(径約15m)周辺がかなり削られており、本来はもっと大きかったと思われる。
★埋葬施設:不明
★副葬品:2000年の調査時、土馬が発見された。
★築造年代:5世紀代
★発掘調査:2000年に墳丘の北側水田(元の墳丘の一部)を発掘調査したのみ。
★被葬者:不明(平群氏関連の可能性があるかもしれない)
【参考文献】
・斑鳩町の古墳 斑鳩町教育委員会
・考古学点描(河上邦彦氏)
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