従来、纒向遺跡の東端のホケノ山古墳周辺の小古墳の多くは、6世紀の円墳と見られていましたが、近年の測量調査や研究成果で、纒向型の前方後円墳の可能性が高い事がわかってきており、この古墳もその可能性が考えられます。北東部を注意深く見るとあぜ道に、その痕跡らしきものを見ることが出来ます。尚、道路沿いの後円部の石垣は、この古墳の葺石が転用された可能性が考えられます。発掘調査は行われていませんが、位置や規模からも、ホケノ山古墳に続く同時代の重要な古墳かも知れません。この古墳の他にも周辺のツゾロ塚古墳、北口塚古墳、平塚古墳、小川塚東古墳などが前方後円墳の可能性があります。
★所在地:桜井市巻野内
★墳形:纒向型前方後円墳?(全長60m、後円部径40m、前方部長20m) (現状は径40mの円墳状)前方部を北東に向ける。葺石あり。約300m南ににあるホケノ山古墳と同じく葺石を持つ纒向型と思われる古墳です。墳丘規模はホケノ山古墳のの2/3の大きさで、ホケノ山古墳を盟主とする同時期の古墳と思われます。
★出土遺物:不明
★築造年代:3世紀?
★発掘調査:未(測量調査のみ)
★被葬者:不明
行き方