天理市の柳本にある渋谷向山古墳(景行天皇陵)の南東にあり、古くは「立子の石槨」と呼ばれていました。当古墳は前期古墳の多い柳本古墳群にありますが、切り石状の横穴式石室を持つ7世紀前半の古墳です。石室は羨道部は半壊していますが、玄室部は結構大きめの石材が使われ雰囲気も上々です。この古墳には過去4回ぐらい行きましたが、1回目は今から思えばすぐ横まで辿り着いているのに開口部を見つけられず、2回目は開口部を見つけたものの雨の後、という事に加え開口部が急激に落ち込んでる感じがして、入れても出るときにかなりリスクが伴うと思い断念。2009年10月に満を持して3度目の挑戦。但し一人ではリスクがあるので、知人を誘って挑戦し何とか制覇。しかしながら想像以上に石室から出る時が大変でした。開口部が極端に狭く太目の方は無理して入れても出るのが大変なので止めておいた方がいいでしょう。とにかく出る時が大変です。もし行かれる方は決して無理をしないでください。(外から引っ張り上げてもらわないと出られなくなる可能性があります)(単独での行動は避けてください)
★所在地:桜井市穴師宇立子
★墳形:円墳(径約20m、高さ約4m)
★石室:両袖式横穴式石室。全長?、玄室長4.8m、幅2.1m、現状高さ2.5m。羨道部は現状長約1m強のみ残存。
★棺:不明
★出土遺物:不明
★築造年代:7世紀前半
★発掘調査:未
★被葬者:不明
【参考文献】
・桜井の横穴式石室(桜井市教育委員会)
・桜井の横穴式石室を訪ねて(桜井市教育委員会)
・大三輪町史
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