写真のように奥壁部の大部分と天井石は既に無く、奥壁は部分的にコンクリートで補修されています。特に特徴らしきものは見当たりませんが、周辺の眺望は一見の価値があります。この一等地に眠るのは当然この地域の有力者と思われます。見学はハイキングも兼ねて眼下に拡がる奈良盆地を眺めながら八釣~高家~今井谷と歩くのもいいかもしれません。
★所在地:桜井市高家
★墳形:円墳と思われます。説明板には墳丘は水田に埋まって不明とあります。
★埋葬施設:両袖式横穴式石室で南北に開口しています。石室は全長9.3m、羨道部5.2m、幅1.6m、高さ1.7m、玄室部4.1m、幅2.6m、高さ2.5m。石敷あり。
★出土遺物:杏菜、辻金具等馬具、金環、須恵器、土師器
★築造年代:6世紀後半
★発掘調査:調査済み
★被葬者:不明
【参考文献】
・「桜井の横穴式石室を訪ねて」(桜井市教育委員会)
行き方
古墳のある高家は明日香村との境の海抜250mに位置し、西に八釣集落、北に三輪山や箸墓などが遠望できるのぞかな集落です。この古墳は、東は桜井市今井谷、西は明日香村八釣、北は桜井市生田に通じる道の分岐点にあり、周辺には農免道路も通り山間部ですが春日神社境内古墳を除き車でも行く事が出来ます。