真弓鑵子塚古墳、カンジョ古墳、与楽鑵子塚古墳とともに、玄室は石材を7~8段積み上げ、5段以上を持ち送り、天井部の高さが4.3mもあるドームタイプの玄室で、渡来系氏族特有の特徴的な副葬品が出土しています。
★所在地:橿原市白橿町
★墳形:円墳(直径約18m、高さ約5.5m)南南西に開口。
★石室:片袖式横穴式石室(全長9.45m)玄室長4.95m、幅2.95m、高さ4.25m。羨道長4.5m、幅1.8m、高さ1.8m
★棺:不明
★出土遺物:須恵器、土師器、鉄鏃、釘、杏葉、辻金具、鞍、銀製の空玉、金環、ガラス玉、ミニチュアかまどセット。
★築造年代:6世紀後半
★発掘調査:1982年
★被葬者:不明(渡来系?)
★奈良ソムリエ検定テキスト掲載古墳
【参考文献】
・沼山古墳 奈良県文化財調査報告書第48集(橿原考古学研究所)
・遺物が語る大和の古墳時代(泉森皎氏・伊藤勇輔氏)